キャラクターが可愛い『鬼灯の冷徹』

『鬼灯の冷徹』は少し変わった題名で目をひきました。作者いわく、「イワンの馬鹿」のようなイメージでつけた題名だそうです。つまり、鬼灯が人名で、冷徹はその性格です。

鬼灯は、日本の地獄の鬼です。悪いことをした亡者たちを裁き、呵責するのが仕事です。そう考えるとなんだかおどろおどろしいですが、ギャグ漫画です。冷徹で仕事熱心で仕事のできる男である鬼灯と、ほのぼのした閻魔様、可愛らしい小鬼、おとぎ話の登場人物などが繰り広げるコメディです。

漫画の舞台になっているのは、仏教書などに描かれる日本の伝統的な地獄です。作者は風俗や歴史に詳しいようで、漫画の中にもそういった知識が散りばめられています。キャラクターたちの名前にもいろいろと意味が込められているようで、気づくと面白いです。そういったうんちくもこの漫画の魅力だと思います。

キャラクターが可愛いのもこの漫画の魅力だと思います。基本的に鬼や妖怪などの魑魅魍魎ですが、そんなに怖くなく可愛らしいキャラクターがたくさんいます。特に小鬼の茄子と唐瓜というキャラクターがとても可愛らしいです。動物もたくさん出てくるのですが、作者の描く動物はみな可愛らしい表情や仕草です。桃太郎の仲間である白い犬は性格も健気かつお馬鹿で、特にお気に入りです。

お話はほぼ一話完結のコメディで、気楽に読めます。

単行本の表紙は毎回たくさんの小物が書き込んであります。

雑学的な小ネタや可愛いキャラクターなどが散りばめられた素敵な作品です。

cegla-design