ペンギン大量発生!?「ペンギン・ハイウェイ」

「ペンギン・ハイウェイ」は「夜は短し歩けよ乙女」で2007年の山本周五郎賞を受賞した森見登美彦さんの作品です。この作品自体は2010年の日本SF大賞を受賞しています。それでわかって頂けると思いますがこれはSF作品です。

物語の主人公は小学4年生とは思えない大人びた語り口のアオヤマ君です。5月のある日、彼の住んでいる街にペンギンが大量発生し、アオヤマ君が友達と一緒にペンギン発生の謎に迫っていくという話です。

ペンギンがメインの謎の小説なんて聞いたことないですよ。仰々しく書いてみましたが森見さんの作品の多くは軽快な語りで、ユーモアで溢れているのが特徴だと思っています。

この作品も主人公が小学生であることもあり、いい意味で絵本のような優しい雰囲気の物語になっています。敵キャラなんかも出てきますが、それもクラスメイトのスズキ君だったりします。

ただそこは森見登美彦さん、風景描写や寂しい気持ちの描写は素晴らしいです。読んでいると切なくなってしまいます。主な登場人物はアオヤマ君の友達と家族、歯科医院のお姉さん、カフェのマスターといった小学生なりの人間関係の中で物語は描かれています。

阿呆は出てきません。アオヤマ君は大人びた語り口であると同時にかなりマメな少年で、日々とっているというノートは情報量がとても多く、物語の謎もそのノートの情報がつながって明らかになっていきます。ところで、先ほどの歯科医院のお姉さんはアオヤマ君ととても仲が良い方として描かれているのですが、森見さんの描く上から目線の女性というのはなぜこんなにも美しいのでしょうか。

僕が年上女性が好きなのでしょうか。同じく森見さんの「有頂天家族」という物語に登場する弁天さんも大好きです。

主人公たちが羨ましい!こんな魅力的なお姉さんが出てくる「ペンギン・ハイウェイ」を是非読んでみてください!

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