
面白いほどよくわかる孫氏の兵法
学校では教えない教科書、面白いほどよくわかるというシリーズの一つです。 孫氏という名前は多少でも歴史に興味のある方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 2500年ほど前に書かれた世界最古の兵法書と言われているこの書は本来であるならば戦争に勝つ為の方法をまとめた書になるのですが、この本では孫氏の兵法やこの理論を使った為に勝利を掴むことの出来た、もしくは正反対のことをしてしまった為に敗北してしまったという実話を例としてビジネスなどへ転用できる可能性について解説しています。 他の兵法などと比べると一... Read More

『台湾の「いいもの」を持ち帰る』でディープな台湾旅を
最近、日本人の海外旅行先ランキングで1位に輝く事が多い台湾。 最近は、旅行雑誌以外でも「an・an」等の一般ファッション雑誌でも特集が組まれる事が多くなり毎月大体どこかの雑誌に台湾旅行の記事が載っています。 けれども、数回同じ場所に旅行に行った事のある人・同じ地域のガイドッブックを買ったことがある人ならわかると思いますが…通り取り上げられているのは毎回見たことのある観光スポットや飲食店、お土産ばかり。 (あ、見たことない写真…)と思って手に取っても『支店』だったなんて事も。 そんな中、ヘビー台湾旅行者の方... Read More

傘をもたない蟻たちは
短編集である「傘をもたない蟻たちは」は、人間の欲望を着色せず醜いまま表現されている数少ない作品です。 最初の「染色」は両腕にカラースプレーを吹き付けて手に馴染ませるという不思議な習慣のある女子大生がとにかく魅力的です。主人公の青年は彼女がいながら、その不思議な女子大生に惹かれて体の関係を持ってしまうようなどうしようもない男です。正直、最後まで読み終わっても主人公は好きになれません。でもそれがこの物語のいいところです。他の小説のように綺麗で「いい人」な主人公ではなく、その辺にいる度胸はないが、理想は高く、自... Read More

歴史に忠実な痛快小説「天平グレート・ジャーニー 平群広成の数奇な冒険」
上野誠著の時代小説「天平グレート・ジャーニー 平群広成の数奇な冒険」は、やや今ひとつなタイトル名とは全然違い、空前絶後、のめり込むこと必至の冒険サバイバル物語になっています。 舞台は奈良時代、遣唐使に派遣される朝廷の役人たちの苦心惨憺たる様子を活写した物語です。主人公は当時の朝廷ではまあ中間管理職ともいえる、中級役人の平群広成。エリートである遣唐使の一員に選ばれ、いろいろと多難の末に唐の玄宗皇帝に拝謁します。 そこまではよかったものの、帰路は文字通り波瀾万丈、命がけの冒険となります。海上が荒れ仲間とは... Read More